Saturday, March 30, 2013

『ハーブ&ドロシー アートの森のちいさな巨人』上映会終了!

昨日、無事に上映会が終了しました!

広報不足で残念ながら多くの人に見て頂くことができませんでしたが、ちいさな会場にあたたかい気持ちが満ちている上映会でした。ご来場してくださったみなさま、応援してくださった方々、まことにありがとうございました!!

来て下さった方に、お好きなポストカードを選んでいただき、感想を書いて頂きました。
この映画に出会えた幸福感に満ちた感想のコレクションです。
その中から、一部抜粋してお届けします。


・あれだけ頑固を押し通す人生、すばらしい。

・とてもチャーミングなお二人に乾杯。もっとアートを身近にほしいです。(MSさん)

・現代アートなんてわからん、どこがいい?と思っていたのに、この映画、うつし方が上手だからなの?美術館へ行きたくなってしまったわ

・ゆるぎないやさしさと強さを感じました。

・アメリカの良心的な面を感じました。いい意味での合理性とかナショナルギャラリーの学外員の懐の深さも印象に残りました。

・思ってた以上に本気でアートに向き合ってる姿は暮らしの一部になってるトコロが驚きだった。(Aさん)

・こんな伸びやかな生活をしてみたくなりました。(Yさん)

・自分の愛するものや人や空間にもっと単純にふれて生きていきたい(YJさん)

・ああしようかな こうしようかな とってもドキドキ ありがとう〜(Zさん)

・愛すべき純粋さと情熱。それらはアーティストはじめ関わる人にエネルギーを与えるんだな

・なんで感動するのかわからないけど感動する(Mさん)


上映後に来場者の方とお話するなかで「紹介や説明が難しい映画、でも見てみるとチャーミングで楽しくて好きになってしまう」という言葉が繰り返し出てきました。私自身も、上映会を盛り上げたい、という気持ちで数日間のブログを書いてみましたが、『ハーブ&ドロシー』の世界をうまく伝えられずに困りました。

アートコレクターの夫婦のものがたり、という言葉では、絶対にまとめることのできない、自分のなかのクリエイティブな塊や好奇心がうごめきだす映画だと思います。
3/31(日)に「ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの」舞台挨拶があるそうです。関西では、なんばと梅田の2カ所にドロシーさんと佐々木監督がいらっしゃるとのこと。どうぞよき出会いを!!

【舞台挨拶情報】
なんばパークスシネマ
3月31日(日)10:00の回の上映回終了後 
ゲスト ドロシー・ボーゲルさん、佐々木 芽生 監督
※3月31日の10:00の上映回のチケットが必要。チケットは既に発売中。なんばパークスシネマ ホームページ オンライン販売(*クレジット決済のみ)及び劇場窓口にて。
http://www.parkscinema.com/news/index.htm#0000435

梅田ガーデンシネマ
3月31日(日)16:35の回の前 
ゲスト ドロシー・ボーゲルさん、佐々木 芽生 監督
※当日、朝9:30より整理券を受付
http://www.gardencinema.jp/umeda/news/detail.php?id=121


さて、アチック・アース今後の活動ですが「とってもよかった、また上映会やってね!」と何人かの来場者に声をかけていただきました。
正直に言うととても自信がないのですが、好きだからやってしまう、やってやってやり倒す、そんなハーブ&ドロシーの情熱に勇気をもらって、もう少し前へ、と思います。

次回のアチック・アース企画については、4/14(日)のモモの家のおまつり『あおぞらモモのいえ』で発表予定です。
ちいさなお祭りですが、おいしいもの、たのしいこと、やってます。ご縁がありましたら、ぜひお越こしください。
http://www.momo-family.org/

Friday, March 29, 2013

【3/29:H&D自主上映会】H&Dアート名言10句

【盛り上げ週間Day5. 英語で聞くハーブ&ドロシーとアートの世界】



いよいよ今日が上映会当日です!

上映会会場へお越こしのみなさまへ。

はじめてモモの家に来られる方は少し場所がわかりにくいため、
以下のリンクから地図を確認のうえ、いらしてください。

www.momo-family.org/?page_id=9 

また、当日のご参加も受け付けていますので、気が向いた方、
今日知って参加したい、という方もぜひお越こしください。
上映会の詳細は以下のリンクからご覧下さい。
昼14:30からと夜19:00からの2回上映します。
http://www.atticearth.blogspot.jp/2013_02_01_archive.html
さてさて、盛り上げ週間Day5、更新が遅くなってしまいました。

今日は英語の宿題。といっても、いやな宿題ではなく楽しい・・・はず。

私はハーブ&ドロシーの映画の中で、いきいきした英語にたくさん出会いました。

ヴォーゲル夫妻、または、NYに住み着いたいろんなアーティストたちが
アートを語る言葉もまた、artisticでaesthetic な香りがします。

以下は、誰が(あるいはどんな人が)どんな状況で発した言葉でしょう?

短い引用ですが、アートやコレクターの本質に関わる名言たちだと思います。

次の言葉のなかで、お気に入りの名言があれば上映会のとき、
ぜひチェックしてみてください。

上映会に来ることが難しい方にも、あとでブログでお知らせします♪お楽しみに。

- They like the most unlikable.

- Art is mute when money talks.

- You can be poor and have an aesthetic eye.

- Idea behind the work of the art become more important than the actual execution of the art.

- Is it a happening?
- It is a happening 'cause you're really participating.

- I think there's a remarkable relationship between art and animals.

- I like being in nature, I feel I'm part of it.

- Language is one of the things that you don't have to believe.

- MANY THINGS PLACED HERE & THERE TO
FORM A PLACE CAPABLE OF SHELTERING
MANY OTHER THINGS PUT HERE & THERE

- We blended our aesthetics.



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自主上映会情報は以下の記事からどうぞ。
http://atticearth.blogspot.jp/2013/02/2013329.html

Tuesday, March 26, 2013

【3/29:H&D自主上映会】好きな映画館はどこですか?

【盛り上げ週間Day4. アートと映画が生きる町】

今回の自主上映会は、阪急吹田駅の近くにある『モモの家』という昭和のはじめごろに建てられた家の居間を使って行います。畳敷きにざぶとんで見る映画は、映画館とは違うし、ふだんの家族の風景でもない、不思議にアートな空間をつくりだすのでしょう。『モモの家』ではコミュニティスペースとして活動してきた17年間に、多くのドキュメンタリー映画が上映されてきました。

映画を上映するときに、会場がどこなのか、ということはとても重要だと思います。きっと『モモの家』で育まれたアートな土壌が、今回の上映会を演出してくれると思っています。

というわけで、今日は『ハーブ&ドロシー』から少し離れ、好きな映画館についてお話したいと思います。


私はミニシアターやドキュメンタリーにどっぷりはまった10数年前、東京に住んでいました。
むしろ東京にいたから、それらに触れる機会が多かったのかも。
そのなかでも、好きだった映画館を3つあげるとしたら以下になります。

1. 岩波ホール
http://www.iwanami-hall.com/

ここは、丁寧に選ばれ、丁寧に上映される、という映画に会えた、私の極上のニュー・シネマ・パラダイス。この映画館で『落ち穂拾い』『木漏れ日の家で』に出会いました。いまでも私のベストムービーです。4/5まで『八月の鯨』を上映中。よさそうだなぁ!!高野さんのご冥福をお祈りしています。

<参考>岩波ホールの歩み
http://www.kanda-zatsugaku.com/090109/0109.html



2. ギンレイホール
http://www.ginreihall.com/index.html

時間はあるけれど、お金は節約したい。そんな学生時代、ロードショーから少し遅れた映画が二本立てで格安料金で見られる、このホールにもよく通いました。シングルカード会員になって、小さな紙カードの映画スケジュールを舐めるようにチェック。お世話になりました。これからもがんばってほしい!神楽坂の町並みも好きでした。


3. シネマライズ
http://www.cinemarise.com/
大阪で言うと、西九条シネ・ヌーヴォみたいな感じでしょうか?映画のチョイスが好きで、プラス、見下ろすタイプの座席が劇場っぽくて、とても気に入ってました。そういえば初めて『ブエナ・ビスタ・ソシアルクラブ』見たのはココ。音楽が気持ちよすぎて寝ました(恥)渋谷の町はいつも忙しいけど、この映画館に行くと心がすっと落ち着く感じがしました。


そのほか、今は亡き恵比寿ガーデン・シネマも大好きでした。
こうしてみてみると、好きな映画館があると、町も一緒に好きになる傾向があったようです。映画が生きられる町であること、それが私にとっての豊かな町の証かもしれません。

モモの家は映画館ではないけれど、その存在は、地域の文化の拠点として、長く根をはる活動をしてきたと思います。そんな場所で今回の上映会ができること、とても嬉しいな〜、と感じつつ。いよいよ上映会まであと3日。

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Monday, March 25, 2013

【3/29:H&D自主上映会】監督の人柄は映画に現れ、人を呼ぶ。

【盛り上げ週間Day3. 美しい映画の条件】


昨日の話題にも関連しますが、監督を美しいと思うと、その映画を応援したい、人にも勧めたい、と思ってしまいます。


私だけでしょうか。
ミュージシャンは性格が壊れていても音楽だけ聴ける、と思うのに
映画監督は、なんだか人格そのものに惚れる、ということが結構あるように思います。

東京都写真美術館の試写会に行ったときに、『ハーブ&ドロシー』の佐々木芽生監督にお会いする機会がありましたが、NYに生きるあっぱれな貫禄と、ヴォーゲル夫妻への謙虚な尊敬と親愛を感じました。

以下のレビューで「明日死んでも悔いはない」という佐々木監督。まさに生ききっている女性の美しさがありました。
CineReflet 『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』佐々木芽生監督インタビュー

さて、映画について、事前にネタバレされるといやだー、という方は見ない方がよいかもしれませんが、こちらのレビューは充実していました。二人の言葉や、レビュアーの方の視点がうまくまとめられていて、作品の雰囲気が伝わってくる感じがします。
artsmarketing アート・コレクター夫婦の物語『ハーブ&ドロシー』


また、他にも数点、たっぷりレビューされている方がいるので、勝手にご紹介させていただきます。

outside in tokyo Film Review『ハーブ&ドロシー』
「(前略)どうやらアートコレクターという名の門戸は誰にでも開かれていて、それをくぐるかどうかは個人の意志次第のようだ・・・」

チャーミングな老夫婦のドキュメンタリー。「ハーブ&ドロシー」
「映画自体を観たのは少し前のことなのだけれど、この作品はどうしても紹介しておきたいなと思っていた・・・」


あと、佐々木監督にお会いしたときにお話していらっしゃった、悲しいニュースについても、コチラのブログで紹介されていました。

さとなお.com『映画「ハーブ&ドロシー」のハーブが亡くなってしまった』

もっとたくさんの方々が、この映画を好きになって応援していると思うので、
よかったらみなさんも探してみてください!
そしてぜひ映画を見たら、感想を書いてアップして、教えてくださいね。
いろんなつながりができていったら嬉しいです。

さて、今日も夜遅くなってしまいました。今日はこのへんで。

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Sunday, March 24, 2013

【3/29:H&D自主上映会】映画をみていて、他の映画を思い出す。

【盛り上げ週間Day2. 似たもの連想ゲーム】


以前、そこに座って聞いているだけで、世界中を旅したような気がするオーケストラの演奏がありました。
よい音楽は、私たちのイマジネーションをずんずん刺激してくれます。

昔、関心空間、Last.Fm、Amazonとかで「○○つながり」「このアーティストも好きかも?」「この本もいかが?」サービスが出て来たときは、しめた。これが欲しかった。と思ったものです。今ではすっかり普通になってしまったけれど。

とはいえ、この関連ワードの技術まだまだ発展途上とも思います。
一人の人間の頭で起こっている連鎖反応はWEB上で実現されているレベルより、はるかに複雑だと思うからです。
(だから以下の連想映画リストを作るのはけっこう大変でした)

ともかく映画を見ていて、他の映画を次々に思い出すことが、
私にとってはクリエイティブですごく楽しい出来事なのです。

ちなみに私の知っている映画は、
ものすごくマニアックでもない、
微妙な知られ加減の映画が多いかもしれません。

みなさんがつながりを感じるのかどうか、自信はないけど
自分はこうです、ということだけは言える・・・・


★ハーブ&ドロシーから連想した映画ベスト5★

↓以下、もはや、なんとなくアートに関連している、という共通項だけ?
いや、きっとつながっているはず、ということで無理矢理キャプション

1)アートは民衆がつくる系『クレイドル・ウィル・ロック』


2)あの頃のアメリカの香りがする系『クレイマー・クレイマー』



3)好きなものコレクターの行き先系『落ち穂拾い』



4)NYのストリートアートとすれちがう系『ミリキタニの猫』



5)たぶん同時代のモダンアートの表裏系『死なない子供』



コミュニケーションは、ズレることによって、発展していくと信じる・・・
となると、ほかにも果てしなく連想できそうなのですが、今日はこのへんで!

もし、Herb & Dorothy の映画見た人で、何か他の映画を連想した人がいたら、教えて下さい。
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明日は、他のブロガーによるハーブ&ドロシーのレビューを探してみようと思います。
すでに2、3見つけたのですが、友達になれそうな匂いがぷんぷんします。


錯覚じゃないことを祈る。




Saturday, March 23, 2013

【3/29:H&D自主上映会情報】社会にはみ出せ!モダンアート♪

ハーブ&ドロシーの自主上映会がいよいよ来週金曜日に迫ってきました。
担当の広報不足もあってまだまだ予約数が少ないです(涙)

あと一週間で、一人でも出会いが増えてくれたらいいな、と思い、
この映画について、私が感じていること、お知らせしたいことを
このページで書いていこうと思います。

私が考える、この映画のいいところ。

普通は、アーティストは自分で自分のアートを語っちゃうけれど、
この映画では、コレクターのハーブ&ドロシーについて語っている。

アーティストが自分のアートを語ってしまうと、
アートが個人の志向の枠からはみ出しにくい・・・
特に「意味不明」「解釈次第」なモダンアートだと、さらにその傾向が強いかも。

その点、この映画は「コレクター」をテーマにしたことでアート周辺の「人間関係」や「社会的状況」を語らせているところが面白いところ!

アートが社会にはみ出していく、そんな感じ。

ところで、映画の中で、
アーティストがコレクターのことを語れるのはなぜ?
(コレクターがアーティストを語るのではなく)

それは両者の間に関係性があるから。

映画に出てくるアーティストたちによれば、ハーブ&ドロシー・ヴォーゲル夫妻は、
ニューヨーク中のギャラリーやアトリエを自ら訪問し、
アーティストの作品を「すべて」見たがったという。

そのうえで、目立つものや(アーティスト自身も含め)他の人の意見によってではなく、
自分たちの視点で、美しいもの、欲しいもの、を決めた。
時には、アーティストに意見し、交渉し、関係をつくっていく。
その2人の姿勢は、アーティストにとって「キュレーター」の役割を果たしたらしい。

私たちがふだん美術館で見るアート作品は、
アーティストのたくさんの創作のなかのほんの一部。
しかも、箱の中に展示され、人だかりの中、限られた時間で見るアートによって
私たちは「受動的な消費者」という枠に閉じ込められていないかな?

能動的にアートに関わる姿勢を持つこと。
好き、というだけで、そうする権利があること。
そこに、お金はあってもいいけど、実はたくさん無くてもいいこと。
もっとこんな「キュレーター」があふれるといいのに。

そんな意味で、この映画は、アートの社会的/デモクラティックな側面に
寄り添っているな、と感じた次第。

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自主上映会情報は以下の記事からどうぞ。
http://atticearth.blogspot.jp/2013/02/2013329.html

さて、明日も映画『ハーブ&ドロシー』について書いてみようと思います。
映画を見ていて連想した映画の話、など。

PS
ところで先日「ルーシー・リーの器に、直に触ることができるギャラリー」を名古屋の友人に紹介してもらいました。その手触りはやさしく、とても軽やかで、幸せな気分になりました。ギャラリーのスタッフの方も大変親切で、併設のショップやカフェも質が高く、大満足。(ルーシー・リー展は終了しています。今度は地球暦♪)
こういうギャラリーが地域にあることは、アートも地域も豊かにするなぁ、と思います。
http://www.life-deco.net/